「古本屋に聞くあれこれ」カテゴリーアーカイブ

古本屋になったきっかけは? 福地書店

父がやり始めた商売で特に和本という分野を中心に取り扱う本屋で生まれ育ちました。教科書にも出てくるような史資料に囲まれ、特に私が小学生の時に杉田玄白著『解体新書』のオリジナル本に出会えたことは衝撃でした。当時、ランドセルから歴史の資料集を取り出し、確認をし、興奮していたのを思い出します。気が付けばいつの間にか父と同じ仕事につきたいと思っていました。崩し字の勉強など覚えなければならないことや、本の修復などデリケートな作業も多いですが、歴史の生資料に触れられる仕事に感謝しています。

創業以来の歴史と現在の目標は? 福地書店

創業五十年。昭和43年頃伊勢崎市大手町に最初の店舗を構える。昭和48年現在地に店舗を移転(旧店舗)。

昭和49年12月福地書店和本目録第一号発行、以後年二回発行。昭和60年現店舗オープン。

店売・デパート展での販売を経て、現在は目録による通信販売を中心に営業しております。

今後はWEB目録の充実をはかっていきたいと思っています。

読み捨てされるものではなく、当時の人が宝物のように大事にした古書をもう一度世に出したい。

思い出の1冊 福地書店

希少本『学問のすゝめ』(福澤諭吉著・初版本・活版本)を取り扱えたこと。

※のちに慶應義塾で出版した著作物による、この本についての解説によれば、「いま所在の判明している限りでは僅かに10指を屈するに足りないほどである」としている。

古本屋としてうれしかった事は? 福地書店

長年探しても見つからず、どうしても欲しかったという本を目録による通信販売でお客様に提供できたこと。

(お客様の話):「江戸時代の本は何百年という時間を経て今ここにある。人々がそれを大切につないできました。その中には保管料という考え方もできるから、それを考えれば決して高値とは思わない。自分の手元に時を超えてきたことこそ奇跡。」と話してもらったこと。

大成堂書店

・店名          大成堂書店
・住所          〒370-0032 前橋市若宮町2-14-3
・電話番号       027-257-2328
・FAX番号          同上
・メールアドレス    taiseido@jcom.home.ne.jp
・買い取りは?     している
・出張買い取りは?  している
・販売方法は?    ネット販売